束子ダイナミック

ゲームを遊んだりゲームに遊ばれたりしている

『ウォッチドッグス2』で、サンフランシスコから世界をハックしよう

 アメリカは遠い国だ……。

 だから『ウォッチドッグス2』の舞台がサンフランシスコ・ベイエリアだと言われても、正直まったくピンと来なかった。

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 サンフランシスコとはどんな街か。アメリカ西海岸に位置しており、レトロな家々と現代的なアートの混ざりあった街並みや路面電車が特徴的。

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 また、サンフランシスコ市街のお隣には世界的なIT企業が軒を連ねるシリコンバレーがある。本作の公式曰く、「技術革新発祥の地」。

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 『ウォッチドッグス2』は、そんなサンフランシスコの街を舞台に、ハッカーチームの一員として大暴れできるゲームである。ワクワクするじゃないか!

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 上のPVは実際のゲームプレイに近い上に雰囲気もバッチリ伝わるものになってるので、もしこれを観てピンときたらこの後は読まないでポチっていいかと。

ストーリー:ハッカー集団 デッドセック参上!

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 2016年、サンフランシスコは都市インフラをネットワークで繋ぐ最新オペレーティングシステム「ctOS 2.0」によって監視・管理されていた

 そんな街で犯罪者予備軍としてシステムに目を付けられてしまった主人公マーカスは、そのハッキングの実力を認められてハッカー集団「デッドセック」の一員となる。

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  デッドセックは、ctOSによる支配に反発するハッカーたちによるレジスタンス的集団。街をctOSから解放することを目指し、日夜フォロワー集めや情報収集に明け暮れている。

  マーカスたちはctOSを利用する企業やサービスの闇を暴き、その危険性を世間に知らしめていく。それを足掛かりに、ctOSの元締め企業「ブルーム」の喉元にも迫っていくのだが……。

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 作中に登場する企業は、マップを作っている「ヌードル」、SNSの「インバイト」、宇宙開発の「ガリレイ」、スマート家電の「HAUM」、ロボットやAIの「タイディス」などなど。

 なんだか不思議と見覚えがあるような雰囲気をしているが、このゲームはフィクションであり全ては偶然の一致です。

 ざっくり言うと、こういう一見イケてる大企業が裏で市民の情報を悪用していたりするので、ハッカー仲間たちと一緒にぎゃふんと言わせてやるぜ!という話だ。

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 デッドセックの仲間たちは外見こそいかついけど、中身はみんなテンション高めのオタクなので安心。ミッション中の通信でも、隙あらば映画トークやバカ話で楽しませてくれる。

 ひときわ目立つ電子パネルのお面を付けたレンチは、好戦的な性格の裏に意外な一面もあり、なかなか良いキャラしている。

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(『ウォッチドッグス』公式サイトより)

 ちなみにタイトルに2と付いているが、前作『ウォッチドッグス』とは直接ストーリーの繋がりはない。前作主人公のエイデン・ピアースの名前だけ覚えておくと、ちょっとニヤリとできるかもという程度だ。

 前作はシカゴを舞台にした復讐譚という重めの話で、それに比べると今作のノリは軽い。

 好みは分かれるところだが、ハッキングというシリーズの特徴をよりダイレクトに楽しめるのは本作なので、2から先にやるのもアリだろうと思う。

ハッキングアクション:スマホで簡単ハッキング

  サンフランシスコのあらゆるインフラはctOSによって管理されている。スーパーハッカーの主人公にかかれば、スマホでピピッとやるだけでこれに干渉して色々なアクションを起こせるのだ。

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 ハッキングでできることは、とにかく多岐にわたる。街中のあらゆるカメラの映像を覗くのから始まって、扉を開錠したり、信号を変えて事故を起こしたり。

 大型クレーンや昇降機を操作して乗り込めば、徒歩では行けなかった高所にも登っていくことができる。

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 街の設備だけでなく、道行く人のスマホまでハッキング可能スマホを鳴らして気をそらしたり、銀行口座からお金を送金させたり……。

 簡単なプロフィールまで表示されてしまう。自分だったらなんて書かれるか、想像すると面白怖いですね。

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 ドローンなどの遠隔操作ガジェットも存在し、任意に呼び出して操作することもできる。

 ドローン視点で一気に飛び上がって街を見渡すのはとても爽快! 偵察にも非常に役立つ。

 とはいえ、時にはハッキングヨーヨーアタックやハッキングショットといった物理的ハッキングで解決することもある。ハッカーはフィジカルも大事。

オペレーション:潜入、ハック、そして逃走

 そんなハッキングスキルを駆使して、デッドセックの精鋭として様々なオペレーションをこなしていくのがこのゲームの主な流れだ。

 オペレーションの内容は、建物に潜入してサーバーにハッキングを仕掛けるとか、何かを盗み出すとか、誰かが逃げるのを助けるとかそういったもの。

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 目標を遂行するための手段は、たいていの場合複数用意されている。

 遠隔操作を駆使してなるべく立入禁止区域の外から頑張ってみてもいいし、ステルスアクションのように身一つでコッソリ忍び込んでもいいし、ガンアクションのように正面から敵を殲滅してもいい、という具合だ。

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 この攻略の自由度の高さがとても良くて、極論このゲームのジャンルは、プレイヤーのスタイル次第で変わると言ってもいいCERO:Zのゲームだが、殺生を控えて平和的に遊ぶこともできる。

 そしてどんなスタイルを取ったとしても、豊富なハッキングアクションは大いにその助けになるだろう。

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 また、逃走の際にはカーチェイスになることがしばしばあり、これが激熱

 パトカーは恐るべき執念で食らいついて体当たりを食らわせてくるので、こちらもハッキングやドラテクを駆使して必死で振り切らねばならない。

 ちなみに前作でほぼ必勝法だった船での逃走にも、パトロール船が配備されることでしっかり対応してきている。この世界の警官、仕事熱心すぎる。

寄り道要素:ENJOYサンフランシスコ

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 オープンワールドということで、作りこまれた街を利用した寄り道要素も満載

  各地に点在するお店で服や車やヨットを買ってみたり、観光スポットで自撮りしてSNSに上げたり、Uber的なライドシェアで小遣い稼ぎしてみたり。

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 デッドセックは支持者=フォロワーを集める必要があるので、こうしたプロモーションも立派なハッカー活動なのである。遊んでるんじゃなくて。

 メインのオペレーションは一話完結で細かく分かれているので、ゲーム構造的にも合間の寄り道がしやすくなっている。

 中でも目玉は各種レースだろう。

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 ヨットレース、ドローンレース、eカートレース、モトクロスレースと異様に充実のラインナップ。やや大味ながら、どれもスピード感抜群で楽しい!

 グラフィックにしても操作感にしても、そこらのレースゲームじゃ太刀打ちできないクオリティだからずるい。

まとめ:デッドセックは真実を語るか?

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 本作はオンライン要素やDLCも充実しており、だがそれらを除いても十分すぎるボリュームがある。

 隅々まで作りこまれた巨大な街や膨大な寄り道要素は流石AAAタイトルという感じで、それらの物量がハッキングというコア要素を軸にしっかり楽しさに還元されているのも見事なもの。

 ビッグデータなど今っぽいモチーフを扱った作品でもあるので、20年後とかにどう捉えられるかは気になるところ。古臭くなっているのか、はたまた本当にGoogleが世界を支配して企業に全てを握られてしまっているかもしれないのだから。

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 「デッドセックは真実を語る」。便利で安全を謳う巨大システムに隠された欺瞞を、一緒に暴いてみないか?

*1:発売当初はフルプライスだったはずなので、価格改定した模様。時々セールで更に値下げしている